交通費について
交通費は基本的に請求すれば全額支払ってもらえます。
領収書の提出も必要なければ、特に複雑な審査もありません。
問題が無ければすんなり支払ってもらえるイメージです。
交通費に含まれるものとしては、自家用車(バイク含む)で病院に行くまでにかかったガソリン代や駐車場料金、電車やバスで行ったならそれらにかかった料金等です。
これらは全て認められます。
交通費として認められないもの
注意したいのが軽傷で電車やバスの利用が可能なのに、贅沢にタクシーを利用した場合。
この場合のタクシー代は認められません。
交通費は請求すれば全額支払ってもらえる、というのはあくまで必要性・相当性があった場合に限られるわけです。
他にも徒歩で病院まで行っているのにバス代を請求していたことがバレた場合も同様です。
交通費は必要性・相当性が無いと支払われないという点にご注意下さい。
ガソリン代はいくらにすべきか?
電車やバスなら運賃を調べるだけでよいのですが、例えば自宅から病院まで自家用車で行った場合のガソリン代はいくらに設定すればよいのでしょうか?
実はガソリン代の計算は1kmあたり15円と決まっています。
リッターあたり5km程度のハイオク専用車でも、ガソリンが高騰していても1kmあたり15円とされています。
人によっては燃料費の方が高く損をすることも多いと思います。
ですがこれが業界のスタンダード。仕方ありません。
ここはちょっと我慢するしかないようです。
通院交通費明細書とは?
交通費を請求する時はまず自賠責保険に請求するわけですが、その時に出す書類が通院交通費明細書です。
特に決まった書式はありません。
どこからどこまでをどの交通手段を使って行き、どれくらいの交通費がかかったか等を明確に記入できていれば良いのです。
とはいっても参考になるものがあった方が良いかと思いますので、参考例をExcel2003ファイルで作ってみました。
欲しい方は以下からご自由にダウンロードしてお使い下さい。
![]() |
通院交通費明細書(約4KB zipファイル) |
ただ、悪名高き「Excel方眼紙」形式で作りましたので、好き嫌いが出るかも知れません。ご了承下さい。
通院交通費明細書の書き方
先ほどのExcel2003ファイルを開いてもらうと以下のようになっていると思います。
通院日数は診断書や診療報酬明細書を参考に計算して下さい。後遺障害診断書をもらっている方はそちらにも記載されています。
MRI検査を受けに行った日や、各種書類を受け取りに行った日など、一日単位のものも忘れずに記入しましょう。
通院手段は車・バイク・バス・電車等、実際に使用した交通手段を記入して下さい。
なお、上段の表が車・バイク用で下段の表が電車・バス・タクシー用と分かれていますのでそれぞれ使い分けて下さい。
通院区間は「自宅~○○病院」などと記入すればOKです。
片道距離は自家用車で移動した場合(上段の表)のみの項目ですが、これはいちいち車のメーターで距離を計る必要はありません。
GoogleMapを利用することで簡単に解決できます。
GoogleMapで出発地から目的地までの距離を知るには?
GoogleMapの「ルート・乗換案内」機能を使えば、どこからどこまでが何kmかというのがすぐにわかります。
まず、GoogleMapにアクセスしたあと「ルート・乗換案内」をクリックし、車のアイコンをクリック。
次にAとBにそれぞれ出発地と目的地を入力し、最後に検索ボタンを押せばどこからどこまでが何kmかというのが出てきます。
もしも明らかにルートが違う場合は青紫色の道筋をマウスでドラッグすることでルート変更も行えます。(この機能を使えばかなり正確に距離を測れます)
こうして片道距離をExcelに入力すれば、あとは一番下の交通費が自動で計算されるはずです。
片道運賃は電車やバスを利用した場合(下段の表)のみの項目ですが、これは単に片道の運賃を入力するだけです。
なお、青色の斜線がかっている部分は数式を入力してありますので、特に理由が無い限りは何も入力する必要はありません。
間違いが無いかを確認して印刷し、署名・捺印を済ませれば通院交通費明細書の完成です。