治療開始から3ヶ月で治療費を打ち切られないようにするには?
健康保険を使って自費で通院されている方(保険診療)には無縁のお話ですが、保険会社から治療費を出してもらっている方(自由診療)にはちょっと困った問題があります。
それが治療費の打ち切りです。
むちうちのような比較的軽い症状の場合、病院に通うようになってから3ヶ月を経過すると
保険会社「大変申し訳ないのですが、これ以上は治療費をお支払いできません」
といった治療費の打ち切りの電話がかかってきます。これを否定することは基本的にできません。
むち打ち(頚椎捻挫)の8割は3ヶ月以内に治癒するという統計データがあるため、保険会社はこれを基に3ヶ月を越えた時点で、打ち切りの電話をかけてくるのです。
例えあなたがまだ治療の必要性があると思っていても、保険会社がノーといえばノーなのです。打ち切られます。食い下がろうとしても保険会社は譲りません。
「もし今後も治療の必要性をお感じなのであれば、自費で通われて下さい」
このように言われて終わりです。多くの被害者はここで泣き寝入り、自費で通わざるを得ません。
ですが実はそれでいいのです。
症状が本当に残っていて通院の必要性がある場合は、健康保険を使って自費で通い続けることは特におかしな方法ではありません。
確かに治療費の負担が高くて経済的に厳しいという方もいらっしゃるでしょうが、この治療費はあとでちゃんと返ってきます。
示談する時にこの分の治療費を請求することができるのです。
でも普通の人はそれを知らない。治療費の支払いを打ち切ります、と言われたらもうおしまいだと滅入ってしまう。
そして最悪なことに本来なら治療の必要性があったのに途中で通院を辞めてしまう。
保険会社の思うツボです。
症状が残っているのであれば、健康保険を使って自費で通えばよいのです。
むち打ちは絶対に3ヶ月以内に治癒するわけではない
むち打ちの8割は3ヶ月以内に治癒するかも知れませんが、逆に言えばあなたが残りの2割に該当するなら3ヶ月では治癒しないわけです。
そもそも8割とか2割とか、これらはあくまでも統計的なものであって、個人によって症状に違いがあるのは言うまでもないことです。
ですから打ち切られたとしても堂々と自費で通院して下さい。
その場合のあなたは3ヶ月以内に症状が改善しない残りの2割の方なのですから、決して治療をやめる必要はありません。