相手の車種、色、ナンバーを記憶する
相手の車種、色、ナンバーを記憶するよう努めて下さい。
可能であれば携帯のメモ機能を使って記録しておくようにして下さい。
相手が特に逃げる様子も無いのであれば、そこまで神経質にならなくても良いかも知れませんが、車から相手が降りてこなかった場合は今まさに逃げようか逃げまいか迷っている最中かも知れません。
今すぐ逃げられても大丈夫なようにしっかりと記憶、可能なら記録しておきましょう。
目撃者の確保、事故現場を写真で撮る
交通事故問題における大きな争点の一つに、事故態様(どのようにして事故が発生したのか)というものがあります。
交通事故は、相手の方が必ずしも良い人とは限りません。ありもしないことを平然と言ってくる「ちょっとアレな人」かも知れないのです。
例えば、加害者がセンターラインを超えてきたのに「被害者が飛び出してきたんですよ!」などと言われたりしたときには、徹底した事故態様の分析が必要です。
一応、まずは警察が調べて事実を確認します。ですがあまりあてにはしないで下さい。殺人事件の現場ならまだしも、交通事故のように毎日ひっきりなしに起きているようなものについては、そこまで本気で調べてはくれません。
警察は毎日交通事故の処理に追われているため、いい加減でずさんです。
そのため現場の状況を写真に撮ったり、近くに居た目撃者に「今から警察官が来ますので、どうか今起こった事故のことを証言してもらえませんか?」と頼みこむことは大変重要なことなのです。
なお、写真の撮影の仕方としては、道路の幅や路面の状況、スリップ痕はあるか、割れたガラスの破片が道路にどのように飛び散っているか、傷・ヘコミはどの程度なのかがわかるように撮りたいところです。
過失割合がもらえる損害賠償金を大きく左右する
状況がよくわかる写真があったり、協力的な目撃者が居たりしたおかげで過失割合が大幅に軽減された、という話はよく聞きます。
この過失割合というものは、あなたがもらえる損害賠償金の額に直結します。
つまり、あなたに過失(落ち度)が40%あった場合、総額1,000万円の損害を受けても、過失相殺されて600万円の賠償しか受けることができません。
もしもあなたの過失が10%だったら、900万円の賠償を受けることができます。その差は300万円です。大きいですよね。
このように相手との言い分が大きく違っていた場合には、現場の状況の写真や目撃者の証言はとても強い力を発揮します。
賠償額を大きく左右する重要な証拠となりますので、可能であれば積極的に撮影して証拠を残して下さい。