診察毎に必ず診断書をチェックする
病院に行って診察を受けたなら、診察を終えて席を立つその時に絶対にしないといけないことがあります。
全ての今ある自覚症状を医者が診断書に記載したかどうか、厳しくチェックする。
これはものすごく、もう本当にものすごく大事なことです。
「え?でも普通、お医者さんにちゃんと自覚症状を伝えるでしょ?」
確かに自覚症状を医者に伝えることは誰もがやっていることです。何も特別なことではありません。
でもそれを医者が診断書にちゃんと書いているかどうかは別な話。そして大抵はちゃんと書いてくれていません。
これでは困るのです。後々、あなたが受け取れる保険金が大幅に減ってしまう可能性が非常に高い。
必ず、今ある自覚症状を診断書に記載してもらったかどうかを確認して下さい。
いいですか?ここでいう確認というのは、ちらっと聞いてみるだけのことを言っているのではないのです。
「先生、今言ったこと書いてもらえました?ちょっと見せて下さい」
と身を乗り出してノート(もしくはパソコン)を覗いてまで確認しているかどうかなのです。本当に書かれているのかどうか、あなた自身の目で確認しないといけないのです。
もう一度言います。
あなたのその目で自覚症状が書かれているかどうかを確認するところまでやって下さい。
あなたは医者が書いたかどうかを失礼を承知でわざわざ確認しなければなりません。
医者は書いているようなそぶりを見せて実際は書いていないことが大変多い、というよりそれが普通なんです。しっかりと記載してくれる立派な医者は、極々稀であるということを知っておかなければなりません。
「ムチウチだと思うんですが、首のココとココが痛くて。あと左腕がしびれて・・・」
と言っていたのに、なぜか左腕のしびれのことを記載してくれていないなんて話はザラにあります。
そしてちゃんと記載してもらっていなかったがために受け取れる保険金が大幅に減るという現象は、もはやこの業界の風物詩です。
全国の交通事故患者の大多数はそうなっていると思います。
診断書の内容を後から訂正してくれと言っても医者はすごく嫌がります。ですから診察の際には毎回毎回、逐一確認した方がよほど良いのです。
後遺障害が残った際、認定されるかされないかの判断材料にも繋がります。その場合は受け取れる保険金の額が百万円単位で変わります。
「先生、今言ったこと書いてもらえました?ちょっと見せてもらえます?」
これを自覚症状を伝え終えた後に言って確認するだけで、全く違う結果になるんです。気の弱い人、おとなしい人もどうか勇気を持って毎回聞くようにして下さい。本当に大切なことなのです。