症状固定は最低でも6ヶ月経過してからにする
軽微な事故であれば、治療開始から半年もすれば大抵の症状は完治しているはずです。ですが稀に一向に回復しないときがあります。後遺症が残ってしまった場合です。
半年以上も治療を続けているにも関わらず一向に回復の兆しが見えないというのは、後遺症が残ってしまった可能性が高いと思われます。
そのような時には保険会社の方から「そろそろ症状固定にしてみては・・・?」といった電話がかかってきます。
症状固定とは、(簡単に言えば)これ以上治療を続けても特に効果は無さそうだから、もう治療はやめましょうというものです。
これにより治療費を一切払わなくてよくなるため、保険会社としては早く症状固定にしてやりたいのです。
医者にそのことを告げると、医者も「そうだね、そろそろ症状固定の時期かな」となるか、「いや、結構最近良くなってきてるよね?もうちょっと続けたら完治しそうだから、まだ症状固定にはしないでおこうか」となるかに分かれると思います。
前者であれば大人しく症状固定にしておいて、後者であれば通い続ければ良いでしょう。通い続けることに対し何か言ってきたとしても、「医者の指示ですから」と言えば問題ありません。
ただしここで注意!
最近、わざと5ヶ月くらい経った時点で「症状固定にしませんか?」と連絡を入れてくる事例が増えています。
これは罠です。
なぜなら保険会社は、後遺障害に認定されるには半年以上経っていないと、認定される可能性が激減してしまうということを知っているため、このタイミングがベスト!とばかりに早めに症状固定させようとしてくるのです。
まだ5ヶ月しか経っていないのなら症状固定にしてはいけません。
もしその後、後遺障害に悩まされたとしても誰も治療費を負担してはくれませんし、後遺障害慰謝料や逸失利益、搭乗者傷害保険の保険金等を考慮すると最低でも金額にして200~300万円は損をすることになります。
必ず治療開始から6ヶ月以上経っているということを確認してから症状固定にして下さい。
医者に「もう少しだけ通いたい」と伝えれば大抵は快諾してくれると思います。