事故後、早めに整形外科病院に行く
事故日から2~3日以内に病院に行きます。
どんなに遅くとも1週間以内には必ず行くようにして下さい。
そうしないと人身事故扱いにならず物損事故扱いになりますので、ものすごく受け取れる賠償金が少なくなります。
(人身事故にするには、医者に「警察へ提出するための診断書」を記載してもらい、それを警察署へ届ける必要があります)
金額にすると何百万円も損をする可能性が非常に高く、大損するなんてもんじゃありません。
ですから特にケガをしていなかった、大したことはないと思ったという場合でも、必ず、それもできるだけ早く整形外科病院に行って下さい。
事故当初は痛みが無かったとしても、それでも整形外科病院へ行く
「最初は痛くなかったから病院に行かなかったけど、2ヶ月後に急に痛み始めてきた」
といったパターンは結構頻繁に聞く話ですが、実はこれが一番やっかいなパターンです。
なぜなら物損事故としてしか処理できないことがほとんどで、全ての入通院費や手術代等は全部自腹になってしまうからです。
明らかに事故が原因の症状だったとしても、
「2ヶ月も経ってから病院に来るくらいなら、それは事故のせいじゃなくて他の要因によるものです」
とされてしまい、人身事故扱いにはなりません。
そうすると保険会社だけでなく、自賠責保険にさえ治療費を請求することができなくなります。
なぜ事故当初すぐに病院に行かなかったんだと悔やんだところで後の祭りです。
整骨院だと損害賠償金が大幅に下がってしまうかも知れない
基本的に保険会社は整骨院への通院は正式な治療とは認められないとすることが多い傾向にあります。
そのため整骨院に通っている人は、整形外科病院に通っている人に比べて保険会社から色々とケチをつけられやすいのです。
本当は整骨院でもちゃんとした治療と認められています。厚生労働省からも「整復師の行なう施術行為は広義の医療行為に含まれる」とした回答だって出ているのです。
でもフツーの人はそんなこと知りませんから、保険会社がノーと言えばノーなんだと思ってしまうのです。
というわけで行くなら整形外科病院(症状により神経内科や総合病院)にして下さい。これなら文句のつけようがありません。
もちろん「マッサージが気持ちいいから絶対整骨院がいい!」というのであれば、それでもかまいません。
ただし、月に1回は整形外科病院にて診察を受けて診断書を書いてもらった方が良いと思います。
そうすれば少しは安心できます。
しかしやはり、可能なら最初から最後まで整形外科病院に通っていた方が良いでしょう。わざわざあぶない橋を渡る必要はないのです。